ベルリンでの日々

ベルリンで出会ったこんな人。

 

ベルリンにはとにかくありとあらゆる意味で、またありとあらゆる方向から「自由」や「主張」を感じさせる人がとても多い。

“異邦人”の私にはいろんな光景が新鮮で興味深く、目に焼き付いて離れなかった。

電車の中で見る人々の服装は体に対する服の面積小さッ!って人が多い=露出が激しい

老若男女、みんなそれぞれ、自分の着たい服を着てる。(冬の間はモコモコ着こむしかないから、夏は服装の自由度がさらに上がるのかも)

また、明らかに宗教の入った格好をしている女性もたくさん見た。(髪をスカーフで隠して真夏なのにロングコート見たいのを来てる)

タトゥー(刺青)をしている人もものすごく多い(大げさではなく、4人中3人くらいしてる感じ)しかもタトゥーに年齢は関係ない!

冬が寒くて暗くて長い北ドイツだからこそ、太陽がさんさんと降り注ぐ日々への愛しさがハンパない。

まるで「光合成」をするかのように外へ出てくる。

カフェにいくとなかの席はガラガラなのに、外のテラス席は満員御礼!しまいには、中のテーブルの椅子を外に持って行ってしまうお客さんがいたりして・・

そして、松永さん(現地在住の日本人女性)に、防犯に徹底するように口を酸っぱくして言われたように、スリ・物乞い・詐欺も本当に多い。私は今回はスリにはあわなかったけど・・(松永さんに伝授してもらった必殺!ガードしてますアピールのバッグの持ち方を徹底して)

トラム(路面電車)からUバーン(地下鉄)に乗り換えるため降りた、アレクサンダープラッツ(日本でいう上野駅みたいなところ)の前の交差点で、明らかに詐欺!ジプシー?みたいな女の子(まだ17,18歳くらい)から声をかけられた。

どうやら、名簿みたいのを持っていて、そこに名前や住所が書いてあり、最後に金額が書いてある。

彼女いわく、からだが不自由な人たちへの支援を募っているから、名前を書いて募金をしてほしいとのこと。

用紙の金額欄を見ると、 6ユーロとかけっこうな高額(ベルリンは物価が安いから日本の物価に概算するととレストランのランチが食べれるくらいの値段)が書いてある。 そっこーで「NO!」と断るとその女の子は舌打ちをして、すぐに次のターゲットを探していた。

また、こちらの“物乞い”のみなさんもまた、日本のそういった立場の方とはだいぶ違う。

彼らは自分の置かれている状態をを恥じている様子は全くない。むしろ、電車に乗ってきて、ドアがしまったとたんに大声で自分の言いたい事(なぜ自分にお金が必要なのか?なぜ、みなさんに寄付してもらう必要があるのか?)ということを主張しはじめる。私はドイツ語がまったくわからないから、これは想像でしかないけど・・・

いや、それだけ、不特定多数の人たちの前で堂々と主張する度胸とか、文章構成してスピーチできる頭とかあったら、社会でもかなり役に立つはずなんだけどな~! 少なくとも日本ではかなり希少な価値のある人材だよ!!って思うんだけど… 多分彼らは彼らの生き方を貫くんだろうな、って思った。

そして、精神を病んでいるような人も大勢見た。

1人のおばさんは、地下鉄のボックス席で私の隣に座ったやいなや、突然マッチをすって、火を起こし、椅子をあぶりはじめた(浄化?? おいおい…ベルリンの家は石でできているから燃えないにしても地下鉄はやばいでしょ!)って思っていると大声で何かを叫んでいる。幸いにも私は次の駅で、Sバーン(日本でいう山手線みたいな地上の環状線)に乗り換えるため、そそくさと席を立つと、なんとそのおばさんもSバーンに乗ってきてるではないか!(しかも、その前にエレベーターのボタンを 足で蹴って開けてるのをみた)

Sバーンの中でも、彼女は同様に叫び続け、また一駅過ぎると降りていった。私の向かいの席には小さな赤ん坊がいたから本当にホッとした。

他にも、電車の中で食パンを切ってサンドイッチを作り始めたり…

電車の中で突然演奏が始まって、聞き入っていると、チップを入れてくれ、と紙コップが回ってきたり…

あとこちらの電車には犬も乗ってもOK! かなり遅い時間になっても、駅のホームに飼い主とともに犬がいます。しかもリードでつながれてない!たぶんベルリンの犬は、世界で一番幸せな環境にいるんじゃないかな。。

飼い主と犬も、本当に“相棒”というか対等な関係だということが伝わってくる。

日本でよく見かける愛玩犬みたいな小さな犬はあまりいなくて、がっちりした体格の頑なで利口そうな犬ばかりだった。 なんていう犬種なのか聞いてみたい犬がたくさんいたな~

スーパーの前には“駐輪場”ならぬ”駐犬場”そして出口に向かって、飼い主が出てくるのを待っている犬の一途な眼差し… ベルリンで吠えたり駄々をこねている犬には一度も出会わなかった。

たぶん旦那さんが来ていたら犬にしか目がいかないであろう。そんな犬天国ドイツ。