ベルリンへ出発!

ベルリンには、日本からの直行便がない。どこかヨーロッパや北欧を経由して、たどりつくしかない。(EUの大黒柱であるドイツの主都なのに~!涙)
今回は、名古屋からいちばん時間距離が短いうえ、日本を発った同じ日の夕方ベルリンに着く日程の
フィンランド航空(ヘルシンキ経由)を利用してみました。
ヘルシンキまで8時間くらい。そんな長時間乗れるのかな~とか思っていたけど、
意外と早かった。機内で、本を読んだり映画を見たりして、後は機内食を食べたり(正直味は微妙でした)
窓から見える景色が雲だけになったころ、3月に亡くなったおばあちゃんを想った。
おばあちゃんは今こんなところにいるのかな? きっと、大好きな人たちに沢山会えたしまた向こうでお友達もできたりして、お酒飲んだり歌を歌ったり、野菜を作ったり手芸をしたりしているんだろうな、
おばあちゃんも遠くへ行く事が苦にならない性格だったけど、私もそれは同じだなと思ったり。
日本には、「死」という単語ひとつでも いろんな湾曲した言い方があって「鬼籍に入る」とか「永眠した」とか「天寿を全うした」とか、 でも英語で「死」を意味する言葉は「pastaway」 人間界という世界を通過してあちら側へいった。みたいな感じかな。
そのあちら側(天国)はこんな景色ですか?おばあちゃんどうぞ見守っていてください。
(姪の作文には 天国でちゃんと見守っていると思います。と書いてあったからたぶん大丈夫・・笑)
フィンランド…あこがれの国。(映画かもめ食堂は何度見たかわからない!)だけれど、日本から一番時間距離が近いとは知らなかった! 降り立ったらやっぱりおしゃれなお店ばかり。マリメッコムーミンなど、まだユーロになれなくて、高いのか安いのかよくわからない)冬が暗く、寒く、長いから、家具や食器のデザインがとにかく華やかでおしゃれ。
空港では2時間程度のちょうどいい乗り換え時間。
ここからベルリンまでは、2時間程度(でも時差あり)
国際線乗り換えも順調に進み、17時すぎにベルリン着。
降り立った、ベルリン・テーゲル空港は…
ち・・・小さい!! まあ、静岡空港とはいわないけれど、格航空会社のカウンターもこじんまりしてて
まるで「飯田市立病院の1F」(大げさではなく市立病院のほうがたぶん立派!)おしゃれなレストランとかも皆無!
ここで、今回現地でお世話になる、松永さんと会うことができた!
とても美人で明るい人で安心◎ 小さな空港を出たら、切符をかって、バス乗り場へ。
バス乗り場… すぐそこ!!!笑 ほんと例えるとしたら市立病院です。
拍子抜けするくらいの距離を歩いてバスに乗る。バスは前から乗って(この時に運転手さんに切符を見せるけどたいていは見ちゃーいません)後ろから降りる。
バスの中で松永さんに、スリ対策などいろいろ気をつけなければいけないことを学び、
今度は電車に乗り換え。 リングバーンという環状線(日本で言う山手線)のシェーネベルグという駅が、今回私の滞在するアパルトマンの駅。
この時時間は、現地時間で18時くらい。
なのに、東京でいう山手線がぜんぜ混んでないー!日本とか人口密度が違うし、「お勤め」をしている人というのがそもそも日本人に比べて少ないらしい。
電車にゆられてシェーネベルグ駅につく。 かわいい駅舎を抜けて徒歩一分! の アルトバウの4F
(日本式では5F ドイツでは1FがゼロFとしてカウントするから)
ここで、松永さんからオートロックの開け方を教えてもらう。 鍵は大きくて開けづらいし、扉はとっても重たい…昨日の名古屋のホテルのカードキーのなんてお手軽なことか! 明日から本当に大丈夫かな、とこの時点で不安が頭をかすめる。 エレベーターはないのでふたりでスーツケースを階段で運んで、部屋のドアの前までたどり着く。
しかし部屋のドアも重い重い! 鍵を回してドアを押すとあくんだけど、そのドアを開けるのに一苦労。
松永さんに、もっと力ずくでやっていいんだよー。 壊れないから!とのアドバイスをもらう。
日本で暮らしていると、家のもの(ドアとかガラス)に対しては、力ずくでやることなんてまずないし、壊れる、とか傷つく、とか思うからそんな風にはできない。 でもドイツのアルトバウではそんなことはお構いなし!
どんどん力ずくで開けるしかない! 小川糸さんのエッセイにも、ドアが開けられなくて汗だくになった。ってそういえば書いてあったな・・と思いながらなんとかドアの開閉をマスター!
今回お世話になるお部屋は、1Fにクローゼットと、松永さんが用意してくれた書籍(本が大好きな私にはなんともうれしい♪)小さな鏡、机。ロフトにベット。 というかわいい空間。
ドイツのまどは縦にも、横にもあくから、雨が降っても換気ができる優れものだった。
そして何よりもドイツの家は天井が高くて解放感がある!! 新品ピカピカの家ではないけれど、清潔感とあたたかみがあって落ち着く空間。
いったん、スーツケースを押して、松永さんに買い物の仕方を教わるために近所のスーパー(PENY)へ
(のちにここに日曜以外毎日通っていた…今はPENYが恋しい)エコバッグも持参していった。
現地時間では20時(日没が22時近いのでまだ明るいけど)でも日本時間ではもう朝方といってもいいくらいの時間。
微妙な機内食だけで少しお腹がすいていたので、胚芽パンのサンドイッチとサラダを買う。
部屋に着くと松永さんがPENYのプライベートブランドのビールをごちそうしてくれた。
そのビールのおいしさと言ったら! ふだんぜんぜんアルコールを飲まない私でもビールを飲み干せた!
日本のビールが「辛口、キレ!」みたいな感じだとすると、こちらのビールはクリーミーでなんだかしっとりしてる。でも私の口にはあった。 しかもこのビール・・なんと、日本円で約40円なんです(この40円という金額の中に19パーセントの消費税も入ってる!)そしてペットボトル! でも本当においしいビールでした。
ベルリンという都市はとにかく物価が安い。 スーパーであれこれ(ビール、サラダ、お菓子、パン)なんていう買い物をしても、2.1ユーロ(私が滞在した時はちょうどユーロ安だったので、だいだい220円くらい)なんてこともあって、うっかり日本の感覚でいたから、21ユーロ(だいたい2200円くらい)かと思って20ユーロ紙幣(日本で言う2000円札みたいなもの)を出したら、店員さんに怒られたこともあった。「ネイン!セント!(だめ!細かいお金=セント=硬貨)を出して!」みたいな感じかな?
しかも松永さんいわく、ドイツという国は食や料理に関しては後進国で、そもそも、家で「料理」という類のものをあまりしないみたい。夕ご飯も「コールドミール(冷たい食事」で パン、サラダ、チーズ、果物みたいな食卓。
そもそも「手抜き」するまでいかないから、日本のようにレトルト食品や「○○の素」みたいな食品もない。
ただ、素晴らしい食材もたくさんあって、そのひとつはやっぱりビール!そしてハムやソーセージ、乳製品やアイスクリーム。 アイスはほんとにおいしかった。 至る所にアイス屋さんがあって、いろんなフレーバーがあって毎日でも通えそうだった。日本のハーゲンダッツが、プレミアムに思えなくなってしまうくらい。
この日はじめて、スーパーで買い物をして感じたのは、
ドイツでは、お客さんも、従業員も、人間として常に対等である。ということ。
お店に入っていっても「いらっしゃいませ~」はない。「笑顔」はない。
「おまちのかたこちらへどうぞ~」はない。
スーパーにいるのは基本的にレジに座ったおばさんだけで、
買い物かごを出すと、しっかり目を合わせて「ハロー」という。だから私も「ハロー」と返す。
日本ではお会計が終わるまでは商品はまだなんとなくお店のもののような気がするけど
ベルリンの人たちは、お会計が終わる前にどんどんエコバックに詰めていく。
まるでレジのおばさんからひったくるかのように素早く…笑 そして帰り際には レジのおばさんと「チュース」といって別れる。
「ありがとうございました」でも「またお越しください」でもなくて、
ただ、「こんにちは」と「さようなら」だけ。はじめは少し戸惑ったけど、だんだんとこのシステムを理解するようになっていった。(何しろ毎日PENYに通っていたので…)

 

 

 

2016ベルリンへの旅

ドイツの首都・ベルリンを旅してきました。
現地のアパルトマンでは日本人女性にお世話になるものの、約10日間の滞在期間中はずーーーつとひとり!
電車や地下鉄に乗って目的地まで行くのも、食事も、困ったことあれこれも
ドイツ語は「指差し会話」の本しかないので英語でするしかありません。不安は募りますが、
2016年7月1か月は、旦那さんも1カ月出張だったので、思い切って行ってみることにしました!
人の後ろについて歩くとか、ツアー旅行とか絶対に無理な性格の私
以前オプションで1日ツアーをつけた時の苦痛と行いったら!
常に添乗員さんがいて、集合時間が決まっていて、バスでの移動がほとんどで、挙句の果てにお土産屋さんばかりに時間かせぎみたいに滞在して…旅行会社が儲かる仕組みがまるわかり!みたいのはぜーーーったいにいやだったので、しかも、外国に来てまで日本人同士で団体行動とか、いかにも旅行者です!っていうのは隙だらけすぎて犯罪者の格好の餌食になりそうで・・
決して安いとはいえない渡航費(わたしにとっては)
快く?送り出してくれた(家にはいなかったけど)心の広い旦那さんや送り迎えしてくれた家族のためにも
この滞在を無駄にはしたくない!!!
そんな思いで時に必死に、時に心細くなりながら、ベルリンの街を歩きました。
(ちなみに、ダンスコという一度履いたら脱げないコンフォートシューズを履いていったのに、石畳が多くてかなり足が疲れました)
そして今無事に日本に帰ってきて、少しずつ、この旅行記を書いているわけです。。

1.なぜベルリン??
ベルリンという街に興味を持ったきっかけは、作家の小川糸さんのベルリン滞在のエッセイや、日独ハーフの門倉多仁亜さんのセンスに惹かれていたから。門倉さんの「ドイツ式」の本は全て読んでいて、実際に自分の目でドイツの家庭を見てみたい!と思っていたから。 フリーライター久保田由希さんのドイツのキッチンやインテリアの本もいつも参考にしていた。(ちなみに今回の滞在で久保田さんご本人に会えた!!!)
ビオ
オーガニック

ベルリンでの日々

ベルリンで出会ったこんな人。

 

ベルリンにはとにかくありとあらゆる意味で、またありとあらゆる方向から「自由」や「主張」を感じさせる人がとても多い。

“異邦人”の私にはいろんな光景が新鮮で興味深く、目に焼き付いて離れなかった。

電車の中で見る人々の服装は体に対する服の面積小さッ!って人が多い=露出が激しい

老若男女、みんなそれぞれ、自分の着たい服を着てる。(冬の間はモコモコ着こむしかないから、夏は服装の自由度がさらに上がるのかも)

また、明らかに宗教の入った格好をしている女性もたくさん見た。(髪をスカーフで隠して真夏なのにロングコート見たいのを来てる)

タトゥー(刺青)をしている人もものすごく多い(大げさではなく、4人中3人くらいしてる感じ)しかもタトゥーに年齢は関係ない!

冬が寒くて暗くて長い北ドイツだからこそ、太陽がさんさんと降り注ぐ日々への愛しさがハンパない。

まるで「光合成」をするかのように外へ出てくる。

カフェにいくとなかの席はガラガラなのに、外のテラス席は満員御礼!しまいには、中のテーブルの椅子を外に持って行ってしまうお客さんがいたりして・・

そして、松永さん(現地在住の日本人女性)に、防犯に徹底するように口を酸っぱくして言われたように、スリ・物乞い・詐欺も本当に多い。私は今回はスリにはあわなかったけど・・(松永さんに伝授してもらった必殺!ガードしてますアピールのバッグの持ち方を徹底して)

トラム(路面電車)からUバーン(地下鉄)に乗り換えるため降りた、アレクサンダープラッツ(日本でいう上野駅みたいなところ)の前の交差点で、明らかに詐欺!ジプシー?みたいな女の子(まだ17,18歳くらい)から声をかけられた。

どうやら、名簿みたいのを持っていて、そこに名前や住所が書いてあり、最後に金額が書いてある。

彼女いわく、からだが不自由な人たちへの支援を募っているから、名前を書いて募金をしてほしいとのこと。

用紙の金額欄を見ると、 6ユーロとかけっこうな高額(ベルリンは物価が安いから日本の物価に概算するととレストランのランチが食べれるくらいの値段)が書いてある。 そっこーで「NO!」と断るとその女の子は舌打ちをして、すぐに次のターゲットを探していた。

また、こちらの“物乞い”のみなさんもまた、日本のそういった立場の方とはだいぶ違う。

彼らは自分の置かれている状態をを恥じている様子は全くない。むしろ、電車に乗ってきて、ドアがしまったとたんに大声で自分の言いたい事(なぜ自分にお金が必要なのか?なぜ、みなさんに寄付してもらう必要があるのか?)ということを主張しはじめる。私はドイツ語がまったくわからないから、これは想像でしかないけど・・・

いや、それだけ、不特定多数の人たちの前で堂々と主張する度胸とか、文章構成してスピーチできる頭とかあったら、社会でもかなり役に立つはずなんだけどな~! 少なくとも日本ではかなり希少な価値のある人材だよ!!って思うんだけど… 多分彼らは彼らの生き方を貫くんだろうな、って思った。

そして、精神を病んでいるような人も大勢見た。

1人のおばさんは、地下鉄のボックス席で私の隣に座ったやいなや、突然マッチをすって、火を起こし、椅子をあぶりはじめた(浄化?? おいおい…ベルリンの家は石でできているから燃えないにしても地下鉄はやばいでしょ!)って思っていると大声で何かを叫んでいる。幸いにも私は次の駅で、Sバーン(日本でいう山手線みたいな地上の環状線)に乗り換えるため、そそくさと席を立つと、なんとそのおばさんもSバーンに乗ってきてるではないか!(しかも、その前にエレベーターのボタンを 足で蹴って開けてるのをみた)

Sバーンの中でも、彼女は同様に叫び続け、また一駅過ぎると降りていった。私の向かいの席には小さな赤ん坊がいたから本当にホッとした。

他にも、電車の中で食パンを切ってサンドイッチを作り始めたり…

電車の中で突然演奏が始まって、聞き入っていると、チップを入れてくれ、と紙コップが回ってきたり…

あとこちらの電車には犬も乗ってもOK! かなり遅い時間になっても、駅のホームに飼い主とともに犬がいます。しかもリードでつながれてない!たぶんベルリンの犬は、世界で一番幸せな環境にいるんじゃないかな。。

飼い主と犬も、本当に“相棒”というか対等な関係だということが伝わってくる。

日本でよく見かける愛玩犬みたいな小さな犬はあまりいなくて、がっちりした体格の頑なで利口そうな犬ばかりだった。 なんていう犬種なのか聞いてみたい犬がたくさんいたな~

スーパーの前には“駐輪場”ならぬ”駐犬場”そして出口に向かって、飼い主が出てくるのを待っている犬の一途な眼差し… ベルリンで吠えたり駄々をこねている犬には一度も出会わなかった。

たぶん旦那さんが来ていたら犬にしか目がいかないであろう。そんな犬天国ドイツ。

 

こでらんに~!

朝7時少し前に起床、お弁当を作って、また寝てしまう。(まだ時差ぼけから抜けきれなくて、夜中に目が覚めてしまうし偏頭痛がひどい)で13時ころ起きてだんだん片づけ。途中雨が降ってきた。片づけは、「そして誰もいなくなった」をみながら。途中でおばあちゃんからのぽち袋を見て泣けてきた。おばあちゃんの病室で「昨夜のカレー明日のパン」を観てハマったんだ~。 夜、旦那さんと図書館言って小栗さおりさんの本たくさん、あと、高山なおみさん新刊!西村けんたさん新刊!を借りる。「コンビニ人間」はまだ書籍化してないんだね。。 夕ご飯は豚わかめうどん。(さつまいものてんぷらトッピング) 久々に家でコーヒーをいれて飲んだ。

最近、毎朝のように、ベルリンに残ったままの自分の夢をみる。

きょうなんて、もう一人の自分が「おい!おまえはもう日本にいるんだよ!大丈夫だよ!

ここはあなたの部屋の寝室よ!!!」って言っているのがわかるのに、苦しくて、うなされていた。。

 

○豚肉・うどんのめん・やきそばのめん・豆乳・炭酸水・おさしみ・わかめ・

旦那さんが買ったお惣菜←出張が長かったため、お惣菜をかう習慣がついてしまったらしい・・汗 など 1800円 スーパーキラヤ